2025.05.08
介護から飲食店の店長へ

そう聞くと、なんだか真逆の転職に見えるかもしれません。
でも、僕にとっては“ずっと同じことをしている感覚”なんです。
こんにちは、兵庫県の加古川にある「源べえ 尾上店」で店長をしています、椿野と申します。
僕はもともと、介護職として高齢者のケアに関わってきました。
日々のなかで「ありがとう」と言われることは、何よりのやりがいでした。
でもある日ふと、こう思ったんです。
「もっと早い段階で、誰かの“ありがとう”を支えられないか?」と。
そんなとき出会ったのが「源べえ」というお店でした。
“食”を通じて人と向き合える場所。
介護と違うようで、実はとても似ている世界でした。
月に一度、店を“地域の食卓”に変える日
いま僕たちは、月に1回「子ども食堂」を開いています。
お金のことを気にせずに、誰でも気軽に来て、美味しい食事を楽しめる。
家庭でも学校でもない、“第3の居場所”として、そっと寄り添える場所を目指しています。
「また来たい!」
「こんな美味しいお肉、初めて食べた!」
そんな子どもたちの笑顔が、僕の原動力です。
そして、ちょっと意外かもしれませんが
源べえは、焼肉の家いちえんの系列店。
子ども食堂にも、その「いちえんクオリティ」を届けたいと思い、実際にいちえんのお肉や食材も使用しています。
焼肉屋の系列店で、子どもたちに“本物の味”を届ける。
贅沢かもしれません。でも、「いい食材を届けること」も、子どもたちへのリスペクトだと思っています。
介護の現場で学んだ「心」、
飲食の現場で学び続けている「味」。
その両方を活かして、僕は今、地域に小さな変化を届けられたらと思っています。
飲食店は、ただ“料理を出す場所”じゃない。
ときには、居場所であり、縁側であり、未来へのきっかけにもなる。
そう信じて、今日も厨房に立っています。
